有限会社M.D.K Corporation【REAL VOICE】
- info-am
- 5月23日
- 読了時間: 4分
中古車輸出のリスク分散には
オークネットのサービスが不可欠
有限会社M.D.K Corporation

ライブオークションの落札実績上位の中古車輸出業者、有限会社M.D.K Corporationを取材。オークネットのどんなサービスに魅力を感じているのか伺いました。
▼目次
1 . 国ごとの多様なニーズに
オークネットで対応する

「中長期的に見て、今後も日本の中古車に対するニーズが下がることはないでしょう。価格が安く、信頼性が高いことはもちろん、日本人は非常に車を大切に扱いますからね。走行距離が10万kmを超えていても、とてもきれいな車が多い。ユーズドインジャパンという付加価値を持った中古車は、世界中から求められ続けるはずです」
こう語るのは、富山県射水市に本社を構え、世界中に中古車を輸出している有限会社M.D.K Corporationの副社長を務めるアワン・メヘムッドアルシッドさん。日本で陸送の会社を立ち上げていた兄を手伝うため、母国であるパキスタンからおよそ20年前に来日したそうです。その後5年ほどして中古車の輸出業を開始。月に100〜200台程度を、主にロシアに向けて輸出していました。当時はロシアへの中古車輸出市場が活況で、寝る時間もないほどだったそうですが、メヘムッドアルシッドさんは仕向地の拡大に積極的に乗り出します。それは、少しでもリスクを分散させるためです。
「国によっては輸入のレギュレーションがコロコロ変わりますし、仕向地国内の経済状況がいつ暗転するかも分かりません。中古車輸出業は、自分ではどうにもならない様々なリスクと常に隣り合わせです。ただ、ビジネスなのでリスクがあるのは当然です。リスクを負わなければ得るものも少ないというのはビジネスの常識。では、どうやってそのリスクを軽減させるかというと、これはもう仕向地を分散させるしかないですね」
現在はパキスタンやスリランカ、中東、アフリカ、アメリカ、オセアニアなど、約32カ国に、毎月2000〜3000台を輸出するまでに事業は拡大。社員数も日本国内の50名ほどだけでなく、パキスタンのコールセンターや各国の販売店など国外にも100名以上を抱えているそうです。国が変われば求められる車種も変わります。例えば、現在のパキスタンのレギュレーションでは、基本的に排気量1000cc以下の車しか日本から輸出することはできません。
「1000cc以下の大衆車だとヤリスが代表的ですが、パキスタンの道路事情は日本ほど良くないので、悪路に強いライズの人気がとても高い。ライズなら、多少古くて走行距離が多くても飛ぶように売れますよ。逆にスリランカは、レギュレーションで低年式車は輸出することはできません。新車に近い車が多く求められています。同じアジアでも、例えばドバイなら、メルセデスのGクラスやフェラーリなど、富裕層向けの車がよく売れますね」
富山発の中古車の輸出先は、そのほとんどがロシアだそう。他国へは、名古屋や横浜など全国各地の港で船積みして様々な国へ輸出するという
2 . AI搭載システムへの
アップデートを期待
こうした多様なニーズに対応するため、オークネットのサービスも役立っているようです。なにしろ、M.D.K Corporationの2024年の落札台数は会員中の上位にランクイン。オークネットはなくてはならないパートナーだとおっしゃいます。
「とにかく接続できる会場がダントツに多いというのが、オークネットの一番の強みじゃないでしょうか。それをまとめて応札できるのはかなり手間が省けて助かります。それから、らくPOSは便利ですね。以前は夜中にも画面の前に張り付いて応札していましたが、今では希望金額を入力しておくだけでいいんですから本当に楽になりました。それから、目をつけておいた車のオークション開始時間が迫ると教えてくれるアラーム機能にも助けられています。他社にも同じような機能はありますが、なぜか鳴らないこともあるんです(笑)」
また、メヘムッドアルシッドさんは、「AIを組み込めれば、使い勝手はさらに向上するでしょうね。近い未来に、そうなることはきっと間違いないでしょう」と、オークネットのシステムアップグレードにも、さらなる期待を寄せているようです。

有限会社M.D.K Corporationのライブオークション落札台数における優秀な成績に対して、副社長メヘムッドアルシッドさんに感謝状をお渡しした
本社内では様々な国籍のスタッフがオークション画面をチェック(左)
アットホームな事務所建屋と社名を高く掲げた看板(中央・右)
オークマン2025年6月号掲載記事




















