株式会社モーターネット【REAL VOICE】
- meme inc
- 2021年8月25日
- 読了時間: 3分

オークネットの共有在庫を有効活用し、高い成果をあげている株式会社モーターネット。
共有在庫を販売チャネルのひとつとして定着させるためのノウハウをうかがいました。
目次
板金業からスタートし小売、業販へとシフト

多くの会員の皆さまにご利用いただいている共有在庫ですが、取引実績によってファインセレクトやスーパーファインセレクトと呼ばれる上位会員に認定されるというのはご存じですか。認定されると共有在庫サイトで上位表示されるため、販売成果の一層の向上が見込めます。
ただ、認定の基準は簡単ではありません。ファインセレクト、スーパーファインセレクト会員は、両方合わせても全会員の7%ほど。その厳しい基準を長期間にわたってクリアし続けているのが、今回取材した株式会社モーターネットです。
「弊社は板金工場として創業。その後、平成11年に中古車販売にも進出し、現在では愛知、岐阜、石川、京都に8つの拠点を展開しています」と教えてくれたのは、同社専務の土田さん。
そのうえ、板金、塗装、修理、車検など、あらゆる整備を手掛けられる整備工場も所有しています。仕入れから販売までの整備だけでなく、販売後のメンテナンスも一貫して自社で行えるため、大幅なコストカットが可能。良質な中古車を安く提供できるのが強みです。
「国産車も輸入車も、軽自動車もミニバンも、あらゆる車種を販売しています。価格帯だと数十万円から200万円程度の車が多いですかね」と土田さんの言う通り、取り扱い車数は常時およそ700台になるそう。しかも、それが8店舗で動くので、在庫の把握も大変なのではないでしょうか。共有在庫で上位会員に認定されるには、在庫率が80%以上という基準があります。これをクリアするには、共有在庫への登録と在庫管理のメンテナンスを頻繁に行うのが必須です。
高い技術力を求められる運輸局指定民間車検。
工場外国人技能実習制度を積極的に活用し、多様性あふれる人材の技術習得にも貢献している。
データの一元化と活用で業販部門をさらに強化
「弊社では、オリジナルの総合管理システムを自社開発して活用しています。全社員がタブレットなどでこのシステムを操り、商品の商談状況、在庫保有期間などをリアルタイムで共有。それを週に一度は分析し、流通のトレンドを探って仕入れにも役立てているのです。こうしてデータを一元化しているので、共有在庫のメンテナンスもスムーズに行えています」(土田さん)
オークネットを利用し始めたのはかなり早いタイミングだったそうです。当初は仕入れのみの利用。やはりオークション会場に行かずに仕入れられるというのは革命的だったとのこと。それが、共有在庫の利用にも至ったのには、小売だけの商売に限界を感じたからだったそう。
「中古車も生ものだと思うんです。長く在庫として抱えているのはリスクでしかありません。在庫回転率を上げようとすれば、小売だけではどうしても無理が出てきます。やはり業販の比率も上げていかないと、生き残っていくことはできない。弊社では、数年のうちに業販比率を少なくとも倍増させたいと考えています。それには、共有在庫の最大活用が欠かせないんです」(土田さん)
小売も業販も、業績を伸ばすのには、データの一元化と正しい分析、そしてその結果の積極的な活用が不可欠。モーターネットはそれを示しています
外装パネルの板金塗装だけでなく、エンジンの脱着が必要な分解整備にも対応。
熟練の技術で修理して商品価値を高める。
AUCMAN2021年9月号掲載記




















