エムグループ株式会社【REAL VOICE】
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- 10月23日
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更新日:6 日前
「一期一会」を大切に品質優先の仕入れと
メンテナンスでドイツ車の魅力を届けたい
株式会社エムグループ(エムモータース)

ドイツ車に特化し、新車・中古車の販売と「BOSCH Service」としてプロフェッショナルなメンテナンスサービスを展開するエムグループ株式会社。
その店舗運営を担う「エムモータース」代表取締役・増田 英倫さんに、品質へのこだわりについてお話を伺いました。
▼目次
1.ドイツ車一筋のこだわりが生んだ高品質な中古車販売への道

栃木県を中心にドイツ車に特化した新車・中古車の販売や買取、車検と整備を展開するエムモータース。代表取締役の増田さんがドイツ車に特化するようになったきっかけは、かつてトヨタ自動車系列のディーラーが運営していた「DUO」の勤務時代です。フォルクスワーゲンとアウディの販売を続けるうちにドイツ車の魅力に引き込まれていきました。ドイツ車好きのお客さまとは共感することも多いなか、転機となったのがドイツの現地工場訪問でした。
「一切の無駄を省き、秒単位を競って製造されるトヨタ車に対し、ドイツ車はゆとりの中で製造されていました。工場の昼休みは3時間もあり、ときにはラインが止まってしまうことも。それでいて一人ひとりがポリシーを持って質の高い車を製造していました。世界第3位の経済大国でマイスターの精神が生きる姿に感銘を受けました。量よりも質を大切にしながら、お客さまに貢献したいと決意したのです」
こうした思いでエムグループ株式会社を創業し、ドイツ車専門店のエム モータースを開いたのが今から24年前の2001年、増田さんが30歳のときでした。手広く外車を扱うよりもドイツ車だけに絞り、専門性を高める戦略をとった増田さん。当初はフォルクスワーゲンとアウディだけでしたが、メルセデス・ベンツやポルシェ、MINIへとドイツ車の全ブランドへ拡大していきました。
さらに整備部門もドイツの自動車部品メーカー「BOSCH」の「BOSCH CAR SERVICE」の認定を受けて高品質なサービスの提供を開始、販売から整備まで一貫したサポート体制を築きました。
2. 「信頼性の高いドイツ車に乗り続けてほしい」
お客様本位で信頼を獲得
惚れ込んだドイツ車だからこそ、「ドイツ車は価格や整備代が高い」という声を変えていきたいと話す増田さん。長く乗り続けていただくため、品質にまつわる努力は惜しみません。ディーラーでは純正パーツのアセンブリ交換が中心ですが、エム モータースでは社外品も利用しながら、適正な価格で高品質なメンテナンスサービスを提供しています。
「販売はもちろんのこと、当社では特に整備に力を入れています。大切にしている理念は『一期一会』。『二度とこの人には会えない』と思えば、お客さまへの接し方は、全身全霊を込めたものになります。営業マンは1人で多くのお客様を担当しますが、お客様にとっての営業マンはただ1人です。そのため多くのお客さまとお取引するよりも、既存の1人ひとりのお客さまを大切にして、長いお付き合いをさせていただいています。誰しも良い話であればお客さまのもとへ急ぎますが、当社では悪い話のときほどお客さまのもとへ駆けつけるようにしています。故障して不安を抱えたお客さまから連絡を受けたときは『何はともあれすっ飛んでいけ』と。不具合が原因でお客さまに大きな問題を与えるようなことはしたくありませんから」
お客様に長く乗り続けていただくために高品質なメンテナンスを行う整備部門とドイツ色にあふれる店舗内
3.仕入れ商材のクレームはゼロ、
下取り車の利益率も向上し収益アップ
増田さんがオークションの「買い」で大切にしていることは価格よりも品質です。相場感がピタリとあう商材は稀ですが、オークネットから出品された商材には安心できるものが多いといいます。
「オークネットの商材の最大の特徴は、厳しい検査を経た品質にあると思います。これまで仕入れた商材に対するクレームは一度もありませんでした。最近ではお客さまの期待にお応えできるように、多少高くてもオークネットから仕入れることが増えましたね。特に出品された車を評価するオークネット系列の第三者機関「AIS」の検査員のレベルが全国レベルで均質で、信頼できる検査を行なっていることを実感しています。どこのオークション会場から仕入れても品質にばらつきが少なく、ほとんどが4.5点をキープしています。検査員の方も真夏の暑い中でも膝サポーターをつけて『そこまで見るのか』という気概で車の下に潜って確認してくれますし、ショールームに展示中の車でも、私すら気がつかない傷を見つけるスキルには脱帽です」
増田さんは最近ではおまとめサービスや支払い延長サービスも利用しているそうです。時間を有効活用したい増田さんにとって、オークション会場に行かずとも仕入れが可能なオンラインシステムは効率的だといいます。
一方、下取り車の「売り」についてはこれまで地域の買い取り業者に流していたそうです。クリーニング後、下取り価格にわずかな利益を上乗せしていましたが、手間ばかりかかり、十分な利益にならなかったそうです。収益化し始めたのは数年前のこと。オークネットからオークションの出品を提案されてからです。
「担当の吉沢さんから輸出が増えているので現状のままでも出品できると勧められました。販売先がニッチな地域の買い取り業者から全国レベルに広がったので、高価格で落札されることも増えて、売上アップに貢献するようになりましたね。値付けは市場に任せた方が良いことを学びました」
全てのドイツブランドの車が並ぶ一角にはEVのための充電設備がある
4.新プラットフォーム「AUCNET CARS」を先行体験
2025年10月1日にリリースした新たなオークションプラットフォーム「AUCNET CARS」。エム モータース様にはリリースを前にいち早く体験いただき、使い勝手についてお聞きしました。「AUCNET CARS」は仕入業務のフローに沿ってサービスメニューが設計されており、ログインすると当日のオークションスケジュールが表示される仕様になっています。また、検索〜落札までの導線に沿った見やすいメニュー表示と、ダッシュボードでオークション情報がわかる点が特徴です。
増田さんは「検索のしやすさ」に期待していると話します。「使い慣れているWeb i-Aucと同じ検索方法なので、業務の効率化にもつながります。新しいAUCNET CARSでは、レイアウトが整理されているので見やすくなりましたね。 今後はオークネオステーションハイパーで使っていなかった機能も使っていきたい思います。


オークマン2025年11月号掲載記事
















