株式会社S.L.TRADING【NEW PARTNER】
- info-am
- 8月21日
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先行き不透明な世界情勢を正確にキャッチして
輸出拡大にチャレンジしたい

1995年23歳の時に岐阜県にある中日本自動車短期大学に留学し、そこで自動車整備士に必要な知識と技術を学び、資格も取得しました」と話すのは、韓国出身で代表取締役を務める李相昊(イ・サンホ)さん。
短大卒業後は整備士資格を生かして、愛知県内のホンダ系ディーラーに就職。サービス担当として様々な経験を積んだ後、2008年7月に独立開業したそうです。本社は慣れ親しんだ中部地方ではなく、オークション大手がひしめき合う千葉県に構えました。 「現在の事業は、中古車の国内販売と輸出が約半々です。国内販売は知り合いの中古車業者からの依頼がほとんどで、輸出は
母国韓国をはじめ、ドバイやモンゴルへと仕向け国を広げています」
輸出車両が3日で到着するという韓国では、近年日本の高額車の人気が高いそうです。一方、輸送時間が3週間近くかかるドバイでは、低価格帯の車両から高額車までいろいろなリクエストがあるといいます。またモンゴルへの輸出は、トヨタ・プリウスが主力とのこと。 「当社の強みは、船での輸送に太いパイプがあるため輸送費を低料金で提供できることです」と李さんは言います。
オークションでの仕入れは、月に30〜50台。現在はスタッフ6名で対応しているそうです。以前は1社とのお付き合いでしたが、他のオークションからも仕入れたいとの思いから、オークネットに入会されました。 「オークネット会員になって学んだことは、中古車の検査が会場によってバラツキがあるということです。きちんと理解する必要性を感じました。また、全国のオークション会場からの仕入れになるので、各地にスタッフを配置して輸送にも万全の体制を整えました」
世界各地で勃発する紛争の終結を願いつつ、復興に必要な重機、建機などの需要増が予測されることから、そのための準備もしているそうです。すでにタクシーの中古車需要は徐々に増え始めているとのこと。 「先行きの読めない世界情勢ですが、常に様々な方向にアンテナを張って、有用な情報を素早くキャッチしていきたい」と李さん。そうすることで、どこまで輸出を拡大できるのか挑戦し続けたい、と目を輝かせます。
留学のために来日しておよそ30年、李さんの手掛ける事業はこれからがますます楽しみです。

オークマン2025年9月号掲載記事





